本記事では吃音症というのがどういったものなのか説明していきます。
吃音者の方、吃音とは知らずに苦しんでいる方、身近に吃音症と思しき人がいるという方に是非みてもらいたいです。
僕のブログの吃音カテゴリーでは、僕が今まで吃音当事者として勉強してきたこと全てを発信します。
医学書よりも、生の声を聞いたほうがわかりやすいですよね。
吃音は、これが正しい!という情報がありません。
だからこそ治療法が確立してないのです。
ただ、改善されている方もいらっしゃるので、吃音について何も知らないよりは、知っていて損はないかと思います。
それでは早速解説していきます。
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■目次
吃音症とは

吃音症とは言葉を円滑に発することができない発話障害のことをいいます。
吃音症は発達障害支援法が適応されています。
しかし吃音当事者の中では、吃音が発達障害だとは認めない!と主張する人もいます。
僕個人の意見を言わせてもらうと、吃音が発達障害であろうがなかろうがどうでもいいです。
でも発達障害支援法が適応されているのは吃音者のためであって、なんら批判する要素はないと思います。
吃音症のタイプ
吃音症は大きく分けて下の3つのタイプに分けることができます。
- 連発型
- 伸発型
- 難発型
順に見ていきましょう。
連発型
連発型の症状は主に、初めの言葉を繰り返してしまうことです。
例えば、
「あ、あ、あ、ありがとう」
「ぼ、ぼ、ぼ、ぼ、ぼぼくの名前は….」
という感じです。
わざと繰り返しているわけではありません。スムーズに言葉を出すことができないのです。
山下清をモデルに描いた人情テレビドラマ”裸の大将”で再現されているのは連発型です。
伸発型
進発型の主な症状は、初めの言葉を伸ばしてしまうことです。
例えば、
「あああああ、ありがとう」
「しーーーーしんかんせん」
という感じです。
連発が増えてくると次第に伸発も増えてくるようになります。
なぜかというと、連発で繰り返していた語がだんだん繋がってきてしまうからです。
「あ、あ、あ、ありがとう」→「あ、ああ、ありがとう」→「あああ、ありがとう」
※連発があるからといって、必ずしも伸発になるというわけではありませんが、基本的に連発の次に伸発が出てきます。
難発型
難発型の主な症状は、初めの言葉がなかなか出てこなくなることです。
例えば、
「あ。。。。ありがとう」
「こ。。。。。こ。こんにちは」
という感じです。
不思議なことに言葉が出てこないのです。喉元で何かロックがかかったような感覚です。
この難発がなかなか厄介で、非吃音者は「なんだ、この人返事もできないのか。感謝の言葉も言えないのか。」と勘違いしてしまいます。
でも違います。返事をしたくないのではありません。
”ありがとう”を言いたくないのではありません。
言うことができないのです。。。
言葉が出てこないわけですから、吃音を知らない人からしたら何も言わない薄情者と思われるでしょう。
本当は言いたいんです。
でも言葉が出なくて結局言うタイミングを逃してしまうのです。
僕の話になりますが、僕は”ありがとう”が言えなくて何度も涙を流しました。
たった5文字が出てこないがために辛い思いをするのです。。
症状の重さ

吃音にはステージがあると言われ、ステージによって症状が変わってきます。
吃音初期の方は主に連発。悪化していていくと伸発になり、最終的に難発になります。
逆によくなっていくときは、”難発→伸発→連発”の順になっていくと言われています。
全タイプを持ち合わせている人もいる
吃音者はどれか1つのタイプしか持っていないとは限りません。
連発だけの人、伸発だけの人、難発だけの人もいます。
でも、いくつか併発している吃音者の方が多いんじゃないでしょうか。
- 連発&伸発タイプ
- 連発&難発タイプ
- 伸発&難発タイプ
- 連発&伸発&難発タイプ
ちなみに僕は伸発&難発タイプです。
たまに連発も出ます。15年以上の付き合いなので網羅しちゃいましたね(笑)
私の見てきた中では、連発&難発の方が多いような印象を受けました。
本当に個人差なんでしょうね。
吃音って珍しいものなの?

吃音者は人口の約1%いると言われています。
日本の人口がだいたい1億2000万人なので、日本人の吃音者は120万人存在するということになりますね。
調べてみたんですが、120万人というと、大分県や岩手県の人口ぐらいです。(2015年時点) わかりづらいかな?(笑)
(もちろん、吃音は日本固有の障がいではないので、海外でも吃音者の方はいますよ。)
どうですか?多いと思います?
ちなみに吃音は女性より男性の方が多いそうです。
吃音は人口の1%なので120万人いる計算ですが、私の周りには今まで1人も吃音者はいませんでした。
自分の意思で吃音者のいる所に行ったことはありますけどね。
ことばの教室や言友会です。
言友会とはどんなところなのか詳しく知りたい方は【吃音】言友会とはどんなところ?|実際に行ってみた感想をお読みください。
伝えたいこと
僕が一番伝えたいことは”1人じゃないんだよ”ということです。
あなたは1人じゃありません。同じ悩みを抱える人はたくさんいるんです。
例え身近にいないとしても、離れたところにはたくさんいます。
もし、同じ吃音者と繋がりたい。または、吃音者の声を聞きたい。という方はオフラインでは言友会など吃音当事者団体に出向いてみるといいかもしれません。
もっと手軽に繋がりたいのであれば、TwitterなどSNSを使うことをおすすめします。
検索窓で「吃音」と調べればたくさんの吃音者の声が聞こえますよ!
ただ、吃音者をターゲットにした悪い人たちもいますので、そこだけは気をつけてください。
”絶対に治る”などの文言には特にお気をつけください。
普通に考えて吃音の治療法が確立しているなら、皆治っていますよね?後はお察しください。そういうことです。
悪い人ばかりではなく、吃音の悩みを吐露している人や、克服経験とその改善法など発信している方もいるので是非活用してみてください!
僕は吃音のことや、ネットビジネスのことをよくツイートしてます。
終わりに
吃音について知識は深められたでしょうか。
この症状は吃音だったんだ!と初めてわかった方もいるかと思います。
他にも、あの人は吃音症だったんだな。と気づいた方もいるでしょう。
第三者からの決めつけはよくないので、もし、”あの人は吃音かな?”と思っても、”お前吃音じゃん”とかは言わないであげてください。
一番辛いのは吃音者です。
周りの人には温かく見守ってもらいたいと思っています。
もし、吃音者から吃音について相談された時は相談に乗ってあげてください^ – ^
僕のブログを紹介していただいても結構です。
吃音は治るのかどうか書かれた記事
実際に吃音を改善された方の、吃音改善法を紹介した記事があります。
吃音で悩む方が一人でも少なくなれば嬉しい限りです。
吃音が苦しくて悩んでいる方に読んでいただきたい記事
冒頭でも述べた通り、吃音に関する僕が持っている情報全てを発信していくので、他の記事にも目を通してくれたらなと思います!
最後まで読んでいただきありがとうございました!
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