吃音者の悩みのひとつ。
それは、”周りに吃音者がいない”ということ。
100人に1人は吃音者とか言われているのに、僕は小中高と、一人も吃音者らしき人は見かけませんでした。
だから、僕は孤独に吃音と付き合ってきました。
同じ境遇の人が近くに一人でもいたら、同じ目線で相談し合えてもっと楽だったろうになと思います。
高校卒業するまではよくわかっていなかったのですが、実はそのような場を提供してるところがあります。
それが、今回紹介する“言友会“です。
本記事では、言友会とはどんなところなのかを解説していきたいと思います。
僕が実際に参加してみての感想も書いたので、ぜひ最後までご覧ください。
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言友会とは
言友会とはどんなところなのかが全国言友会連絡協議会HPに詳しく書いてあったので、引用します。
私たち言友会は、吃音(どもること)がある人たちのセルフヘルプグループとして、1966年に設立されました。2016年1月現在、全国各地に32の加盟団体と約800人の会員を擁している日本最大の当事者団体です。
各地言友会ごとに方向性は様々ですが、いずれも「吃音と向き合いながら豊かに生きる」ことを目標に掲げています。
このようにあります。
まず、書いてある通り言友会はセルフヘルプグループ(自助グループ)です。
セルフヘルプグループとは、当事者またはその家族が自主的に活動を行うグループのことをいいます。
ですので、基本的に指導者はいません。
なにを目的に言友会は活動しているのかを説明していきます。
結成当時は、”吃音を治すこと“が最重要課題となっていました。
しかし年を重ねる毎に、言友会から、吃音者でありながら自信を持って生活できる人が続出してきたのです。
それによって、次第に”吃音を治す”という課題から、”吃音と向き合いながら豊かに生きる”という課題に変わっていくようになりました。
なぜ吃音もちでありながら、自信を持って生活できるようになったかというと、”吃音を治す”ということに執着しなくなったためだと言われています。
“吃音を治そう”と意識すればするほど、自分を苦しめ悪化させてしまうという見解を言友会は示しています。
こう聞くと、「言友会は吃音を治したい人が集まっているわけじゃないの?」と疑問に思うでしょう。
実際、言友会は”治す努力”の否定をしていますが、参加する人が必ずしもそうとは限りません。
吃音を少しでも改善したくて参加している人もいますし、改善の取り組みを行っているところもあります。
引用の最後の文に書いてある通り、言友会は地方によって活動の方向性は様々です。
言友会ではなにをするの?
言友会の本拠地は東京ですが、各地方にもあります。
地方にもよりますが、基本的に数人〜数十人の方が集まります。
集まってからなにをするのかというと、スピーチの練習をしたり、吃音についての勉強をしたりします。
「スピーチ嫌っ!」って思う方もいるかもしれませんが、みんな吃音者なので心配する必要ありませんよ^ ^
なぜスピーチをするのかというと、大勢の前で発表することに慣れるためだそうです。
僕も最初は抵抗がありましたが、今では最高の練習場所だと思ってます。
あとは、吃音当事者が集まるので、一人で抱え込んでいた悩みも、ためらいなく相談することができるのです。
僕が行ってる言友会には吃音をほとんど改善されている方がいたので、どうすれば、少しでも吃音が改善されるのか聞きまくりましたよ!!
その吃音改善方法については以下の記事にまとめてあります。
【吃音改善者に聞いた】吃音改善方法|誰でも取り組める『吃音を忘れる』
言友会がある場所
残念ながら、言友会は47都道府県全てにあるわけではありません。
東京含め、全国で32の言友会があります。
北から順に、「青森県、秋田県、岩手県、山形県、福島県、山梨県、和歌山県、滋賀県、高知県、香川県、鳥取県、島根県、山口県、長崎県、宮崎県」です。
これらの県でも、言友会立ち上げの働きかけがあれば、立ち上げることも可能みたいです。
また、もしお住いの都道府県に現有会があって、行ってみたいと思った方は、「〇〇都/道/府/県 言友会」で調べてもらえれば、詳細情報を入手することができます。
日時や開催場所もチェックできますよ^ ^
実際に言友会に参加してみて

僕は正直なところ、最初は言友会に参加することに抵抗がありました。
ネットの口コミを見ると、「あそこは吃音を治す場所じゃない。」「当事者で傷を舐め合ってるだけ。」というマイナスのコメントがあったからです。
でも結局参加しました。
そして早速、僕の参加したみた感想を言います。
絶対参加して損はないです。損はなくても得はあります。
★言友会に参加してよかったこと
- ひとりじゃないと実感できた。
- 悩みを共有できた。
- 複数人の前で話す練習ができた。
- 吃音改善の方法を教えてもらえた。
細かくみていけば他にもありますが、とりあえずこんな感じです。
初めて参加するときは抵抗があるかもしれませんが、相手は皆同じ吃音者です。
ためらう必要もないんです^ – ^
言友会に行く価値は十分ある
言友会がどんなところか分かっていただけたでしょうか。
先ほども伝えましたが、言友会が”治す努力”を否定しているのは、吃音を治そうとすればするほど辛くなるからなんです。
決して諦めたとかではありません。
50年以上の長い歴史を経て辿り着いた答えみたいです。
言友会個々で見れば、改善法を模索しているところもありますし、吃音の苦しみから解放されたいと思うのは皆同じです。
少しでも興味がある方はぜひ参加してみてください。
きっと何か収穫があるはずです。
言友会の公式HPのリンクを載せておきます。気になる方はこちらものぞいてみてください。
最後まで読んで頂きありがとうございました!
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