カミングアウトには様々な意味がありますが、本記事では” 人に知られたくないことを告白すること “の意味で使っていきたいと思います。
さて、本題に入ります。
早速ですが、あなたは誰かに吃音をカミングアウトしたことがありますか?
僕が今まで関わってきた吃音者の中で、YESと答えた人はかなり少なかったように思えます。
ちなみに僕はYESです。
吃音をカミングアウトしたことがあります。それも何度も。
まあ、初めてカミングアウトする時は気が気でなかったのを覚えています。
自分から吃音の話を切り出すのが嫌で、吃音をバカにされたタイミングでカミングアウトしてました(笑)
話は変わりますが、カミングアウトしない理由で、”理解してもらえなそうだから” “バカにされそうだから“という声をよく聞きます。
本当にそうなのでしょうか?
僕がカミングアウトした時の周囲の反応だったり、自分の心境の変化だったりをお伝えしていきたいと思います!
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カミングアウトした時の周囲の反応

僕が初めて吃音をカミングアウトしたのが、中学一年生の時です。
そのきっかけは、僕を診ていた言語聴覚士の先生に「吃音を周囲に打ち明けなさい。」と言われたからです。
家族にしか相談したことがなかったのでとても不安でした。
それに加え、プライドが高い僕は、自分のコンプレックスを晒すのが余計に嫌でした。
しかし、言語聴覚士の先生は、「皆に打ち明けて楽になるのは君なんだよ。」と言い張ります。
その先生のもとで治療すると決めた僕は観念し、翌日、初めて友達に吃音をカミングアウトすることになります。
◯◯◯だと思われている
カミングアウトするとよく言われることがあります。なんだと思いますか?
今からカミングアウトした時の状況を再現します。
僕:「・・・・僕さ、うまく喋れないことがあるんだよね。何かの病気みたい。」
友達:「え!?そうなの??」
僕:「うん。。だからバカにしないで。」
友達:「ごめん!ワザとだと思ってた。。ほんとごめん!!」
わ、ワザと?!
ワザとどもってると思われていたみたいです。
初め、その言葉を聞いたときは驚きました。
ここからわかることは、吃音を知らない人からしたら、僕ら吃音者はワザとどもってるように見えるみたいです。
いやいや、んなわけ。と思うかもしれません。
しかし、僕は何度も吃音をカミングアウトしてきましたが、「ワザとだと思ってた。」「癖だと思ってた。」と言われることが多かったです。
カミングアウトしなければ、ずっとそのように思われていたんだなと考えると、なんか悲しいですね^^;
でも勘違いしないでくださいね!!事情を伝えると、ほとんどの人が謝ります。
「ワザとだと思ってた。」と言いますが、彼らには悪気はないみたいです。
だから僕も「大丈夫だよ。そういうことだから、よろしくね!」と伝えるようにしてます^ ^
”気にならない”と言われる
耳を疑いますよね。
よく、「気にならないよ。」とも言われるんですよ。
”ワザと”、”癖”と思われるぐらいですから、本当に吃音のことを気にしていないのかもしれません。
でも吃音者からしたら、気にならないわけがないんですよね^^;
そこで、「本当に気にならないのか」と問い詰めると、「すぐるは考えすぎだよ!」と言われます(笑)
他人事だからそう言われるのか、本当に気にならないからそう言うのか。。。
どうせならポジティブに考えたいんで、僕は” 吃音はそんなに気にならないもの ”という風に意識するようにしてます。
謝られる
先ほども言いましたが、バカにしてきた人に吃音をカミングアウトすると、ほぼ謝られます。
別に謝って欲しいわけではないんですけど。。。相手側は申し訳なく思うみたいです。
でも、謝るってことは、悪意を持って吃音をバカにはしているわけではないってことですよね。
自分の心境の変化
吃音をカミングアウトした後の、僕の心境の変化をお伝えしていこうと思います。
結論から言うと、すごく気持ちが楽になります。
やはり、事情を伝えることで、相手にわかってもらえるからですね。
詳しくみていきましょう。
ありのままで生活できる
吃音をカミングアウトしたところで、完全にどもった時の恥ずかしさなどが解消されるわけではありません。
しかし、吃音を隠している時に比べて、100倍気持ち的には楽になります。
特に効力を発揮するのが、吃音のことを知っている人と、1対1で会話をする時です。
複数人と会話する時などは、まだ気後れししまうことがあっても、1対1だと吃音を気にしないで話せるようになります。
まとめ
吃音をカミングアウトすることは100利あって1害なし!
吃音はカミングアウトするべきだと思います。
楽になるのは自分ですから^ – ^
まだ!
吃音のことを話しても、理解してもらえなそうだと思う方。
物申す!!!
自分から吃音のことを話さなければ、分かってもらえることなんてほぼないです!
カミングアウトする前からそのように考えても、意味がありません。
全員に理解してもらえなくても、必ずあなたに寄り添ってくれる人はいます。
なんでそんなことが言えるのかって思いますか?
経験者は語るってやつですよ!(笑)
まだ!
バカにされそうだと思う方。
物申す!!!
事情説明してもバカにしてくるような人とは関わらなきゃいいんです!
そんな人と関わるのは時間と労力の無駄です。
どうしても関わらなくてはならない場合は、接触を最低限に抑えるようにしてください。
ちなみに、僕は今まで吃音をカミングアウトしてきた中でバカにされたことは一度もありませんでした。
最後にアドバイスです!
カミングアウトに慣れないうちは、打ち明ける相手は選んだほうがいいですよ!
よく話す人や信頼している人に打ち明けるのがおすすめです。
きっと分かってくれます。バカにされることはないと思います。
最後まで読んで頂きありがとうございました!
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