こんにちは!すぐるです。
本日は、『吃音者との接し方』をテーマにお話ししていきます。
吃音について詳しく解説された記事
プロフィールにもある通り、僕は物心ついた頃から、現在に至るまでずっと吃音と付き合っています。(約17年)
そんな長い吃音との付き合いの中で、「こうされると嫌だな」とか「こうしてもらえると嬉しいな」などと感じることが多々あります。
ですので、家族や友達、恋人に吃音の方がいるという方へこの記事をお届けできたらなと思います。
また吃音当事者の方も、この記事を読んで共感されましたら、吃音のことを理解してもらいたい人に、スグログを紹介して頂ければ幸いです。
本記事は、僕の主観も大きく含まれるので、全ての吃音者に当てはまることではないかもしれませんので、そこはご理解ください。
またこの記事は、吃音を特別扱いして欲しいために執筆したという訳ではありません。
「最低限配慮していただきたいな」と感じることを、多くの吃音者に代わって発信したいと思った次第です。
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■目次
吃音者が「されて嫌だ」と感じること4選

まずは、吃音者が「されて嫌だ」と感じることを箇条書きで紹介していきます。
- 吃音をバカにされる
- 最後まで話を聞いてもらえない
- 喋り方の助言をされる
- 言葉を先取りされる
「されて嫌なこと」と言えば、上記に示したものです。
ただ、人によっては、最後の1つ『言葉を先取りされる』に関しては、逆にありがたいと感じる方もいます。その理由なども後々解説していきます。
それでは、解説していきます。
吃音をバカにされる
吃音をバカにされるのが、一番「されて嫌なこと」です。
良識ある人なら、人の変えられないもの(=顔、身体、障がい)をバカにしてはいけないというのは分かると思います。
たとえ面白半分でも吃音をバカにするのは、本当に傷つくのでやめていただきたいです。
- どもるマネをする
- どもりを指摘する
- 笑う
しかし、『吃音』がどんな障がいかを知らない人もいます。
だから、ただふざけて僕たちがどもってると思う人も一定数いるのです。
これは僕の経験からも言えることで、『「吃音を知らなかった」からいじられる』ということは何度もありました。
これはしょうがないですね。吃音当事者の方は割り切るしかありません。
相手が吃音を知らずにバカにしてきた場合は、バカにした本人は悪気がないことがほとんどです。
どんな形でも、吃音をバカにされると傷つきますが、吃音を知らない方には、直接「僕(私)はうまく喋ることができないんだ」と打ち明けてください。
そうすれば、9割以上の方は理解してくれます。
(それでもたまにクスクス笑う心無い人もいます…。)
最後まで話を聞いてもらえない
どうしても急いでいる時などは仕方ないかもしれませんが、普段の日常的な会話で、吃音を理由に最後まで話を聞いてもらえないというのも、されて嫌なことの1つです。
最後まで話を聞いてもらえないと、
「僕(私)が吃音で、スラスラ喋れないから最後まで話を聞いてもらえないんだな…。」
と、このように吃音者は思ってしまいます。
吃音者は、おしゃべり好きな方が意外と多いです。(僕もそうです笑)
ですので、できるだけ最後まで話を聞くようにしていただければ、ありがたいです。
喋り方の助言をされる
僕はあまり助言される経験がありませんが、一般的に吃音者は、喋り方の助言をされるのを嫌います。
理由は簡単で、『喋り方云々以前に、言葉が出てこないから』です。
吃音についてよく理解してない人に「もっとこう喋ってみなよ!」と言われたところで「何もわかってないじゃん」となってしまいます。
もちろん、吃音者を思って助言をしてくれる方もいると思います。
それは、とてもありがたく思います。
でも、吃音者の大半が、喋り方の助言を必要としてないということを理解していただければ、幸いです。
言葉を先取りされる
僕としては、言葉を先取りされるのは、あまり快く思いません。
でも、見出し冒頭でも話した通り、『言葉を先取りされる』は嫌に思ってない方もいると思います。
両者の言い分を解説していきます。
『言葉の先取り』は嫌と感じる理由
頑張ってある言葉を出そうとしているところ、スラッと先にその言葉を言われてしまうと、少し萎えます。
「今言おうとしてたのに…。」とか、「頑張って言葉出そうとしてんのバカみたい。」って思っちゃうんですよね。
僕の場合、学校や外に出ている時や電話の時に、言葉を先取りされるのは仕方ないと割り切っていますが、吃音をよく知ってる家族に言葉を先取りされると嫌な気持ちになります。
「先に言わないで」って言うのはなんか申し訳なく思うんですが、関係の深い人とは気兼ねなく話したいんですよね〜…。
『言葉の先取り』をありがたいと感じる理由
友達複数人で話していて、どもってしまった時に言葉を先取りされるのは『助け舟』と感じる人もいます。
確かに、みんなの前で恥をかかずに済むという点で、ありがたくも思います。
(そもそも『どもる=恥をかく』というマインドはよくないですけどね…。)
とは言っても、事実僕も何度か救われたことがあります。
まとめ:言葉の先取り
「この場面で言葉を先取りされると嫌で、この場面なら嬉しい」なんて言うのは、単なるワガママですよね。
僕は、どんな場面でも言葉の先取りをされず、最後まで話させて欲しいという立場をとりますが、ここは人によってバラバラだと思います。
もし、吃音者と吃音のことを話す機会があれば、『言葉の先取り』についてどう思うか聞いてみてください。
吃音者が「されて嬉しい」と感じること

結論から言います。
「されて嫌なこと」を全てひっくり返したものが「されて嬉しいこと」になります。
また、もっとわかりやすく簡潔にいうと、
『吃音関係なく、普通に一個人として接する』
これが吃音者が一番の「されて嬉しいこと」だと思います。
ここまで散々「されて嫌なこと」を紹介してきましたが、僕としては『日常生活では差別なく普通に接してもらいたい』です。
吃音も個性だと捉えてもらえれば!
笑い方や、くしゃみの仕方に個性があるように、話し方にも個性があると思ってもらえればと思います。
おそらく多くの吃音者が求めてることって、吃音に振り回されない普通の暮らしだと思うんです。
吃音者である僕たち自身も、ある意味個性だと認めていかないとしんどいですよね。
今の僕がそうなんですけど、うまくいかない理由をなんでもかんでも吃音のせいにしても、なにも変わらないんですよ。
だから、健常者に吃音を理解してもらうと同時に、僕ら吃音者も吃音を認めていかなければならないんだと思います。
本記事のまとめ!吃音関係なく普通に接してください
すみません。『吃音関係なく普通に接する』これが難しいことかどうか、吃音当事者である僕にはわかりません。
今日紹介した、
- 吃音をバカにされる
- 最後まで話を聞いてもらえない
- 喋り方の助言をされる
- 言葉を先取りされる
これらも、『吃音だから』という観念を捨てれば、生じる問題ではないのかな〜なんて思います。
吃音が治れば一番なんですけどね(笑)
でもそう簡単にはいかないので、双方吃音を特別視せず、『普通に一個人として接する』が実現すればいいなと思います。
また、吃音についての体験談を募集しております。
『吃音の悩み、相談、辛かった経験、改善法、などなど…』
本当に些細なことでもなんでも構いません。
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